映像分析

保護者の皆さまが撮影した動画(YouTube限定公開等)を共有していただき、映像を確認して課題となるプレーの分析を行います。課題となるプレーについて、テキストでフィードバックを行い、Zoomでオンラインミーティングをします。

実際の試合映像を一緒に見ながらミスの原因を論理的に説明することで、一つのプレーに対する予測や準備、実行プランのイメージを持つことが可能です。また、改善するためのプレーのアドバイスもお伝えします。

そうすることで頭の中を整理し、プレーの選択肢をいくつかイメージで持てるようになります。 延いては個人戦術の理解力が向上し、実際の試合で相手のアクションに対して、対応できるようサポートします。

《例:詳細説明テキスト》

(1)1:01 攻撃の場面
次の展開を予測してボールを受ける必要がある。この場面では、ボールを受けパスを出した後のプレー選択が良くない。パスを出した瞬間は、2vs2の状況だか、すぐに相手と味方が密集して4vs5と数的不利でスペースがなくなります。さらにプレーしている位置が相手ゴールから見て角度がないエリアなので得点の可能性がかなり低いです。
つまり、パスを出した後、ワンツーで突破するのではなく、もう一度離れてボールを受けてゴールへ侵入しに行くのか、もしくは逆サイドに展開するのが理想。
次の展開を予測するためには周辺だけではなく、できる限り広い範囲で相手を把握しないといけません。そのためには顔を上げて見る習慣をつけないといけない。

(2)1:17 自分のマークの認知が弱い場面
相手GKがボールを手に持っている状態からゴールキック。マークしている相手のことを意識しているが、最後まで相手がどこに走っているか認知できていない。
相手の右サイドからのセンタリングはミスになったが、自分のマークを意識し首を振り、マークを認知しながら味方のカバーのポジショニングを取らないといけない。

(3)1:36 果敢な攻撃参加で良いプレー
左サイドのビルドアップから相手のポジショニングが悪く、一本のパスで決定的なチャンスを作ることに成功。その際、右サイドの〇〇○の果敢なオーバーラップは、非常に良い。
理由は、自分たちがミスをしてもカウンターの可能性も低いのと、味方に対して選択肢を増やすこと、もちろん個人的に得点を奪える可能性があるので、カウンターを受けない可能性が高い場合のチャンスではチャレンジはgood!
※カウンターを受けそうな時はリスクマネージメント(奪われた時のことを想定してチャレンジの仕方を考えること)が必要。

(4)2:06 守備時のポジショニングが悪い
原則、自分のポジションと反対側のサイドから相手の攻撃の際(この試合だと味方の左サイド側)の守備のポジショニングが悪いのと意識が足りない。
左サイドから攻撃されている場合、自分のマークより内側にポジショニングを常に取る必要があるが、外側にいる。
仮に相手よりも内側に〇〇○がポジションを取ってたとして、〇〇○のマークする相手ではない別の相手選手にボールが渡ることになった場合、カバーする選手は〇〇○なのだが、外側にいると何もできないだけではなく、相手選手の方が内側にいることで相手のパスの選択肢の数も増え、失点の可能性が高くなる。

(5)2:32 攻撃から守備への切り替えの意識
味方選手の状況を見て、オーバーラップをしたがパスが出てこなかった。そしてそのまま状況がどうなるか見てしまっているため、味方がボールを失いカウンターを受ける形なり、急いで戻らないといけない状況に。パスが出てこなかったタイミングで、すぐにボールを失うリスクがあることを予測してポジションを変えないといけない。
※切り替えて元々いたポジションに移動する

(6)7:23 〇〇○がボールを奪った後のプレーの選択ミス
そもそも相手が攻撃を仕掛けているということは基本的に人数を多くかけて攻めてきているということを理解する。そのあとミスをした相手は近くにいて当然ボールを奪い返しにきているが、味方も奪ったボールを奪われないようサポートするために適度な距離まで来ているはずです。
せっかく奪ったボールを同じエリアから攻めようとすると味方同士の距離が近く、相手選手のマークも受け、選手間の距離が近くスペースもない状態になっている。
奪った瞬間、どのような状況(相手の人数、味方の人数)になっているのか?認知が必要。それができていると自ずと逆サイドに展開する選択が可能になる。

(7)7:44 GKがボール手に持っている状態からのキック
コーチのコーチングで「〇〇○お前のマークだぞ、相手より先に触らないといけないぞ」とあったが、(4)と同様、まずは相手と自分たちのゴールとの間に〇〇○がいる必要があり、且つ相手よりも内側のポジショニングが重要。
そうすれば、このゴールキックでは先に触る可能性は高く、頭を超えたボールに対して先にキーパーにキャッチさせられたかもしれない。